すべての人に知っておいてほしいこと「防衛機制」

何度も防衛機制については

とりあげてきました。

 

それは自己愛性人格障害者が

防衛機制をフルに使うという特徴が

あるからで、

これこそがモラハラと呼ばれるもので、

これが自己愛性人格障害者の

精神を保つのに大きく役立っています。

 

そして、防衛機制というのは

自己愛性人格障害者だけが持っている訳では

ありません。

 

すべての人間が持っている、

精神を保つために欠かせないものです。

未熟な精神状態の場合にしか出てこない

防衛機制もあります。

自分の心を保つためだけに

なりふり構わないような防衛機制

だけでもありません。

 

自己愛性人格障害者は、

現実が分からなくなるほど

防衛機制を働かせるので、

本来の自分の意志や考え、嗜好を知りません。

 

しかしそれはすべての人にも言えることで、

防衛機制を働かせ過ぎると、

自分の心を保つためのものなのに

逆に自分を苦しめてしまう原因にも

なってしまうのです。

 

心を守るために、自分に不都合な事実を

認めなかったり、

全然違う問題にすり替えたり。

それが頻回になってくると、

なにが真実で自分の心は何を

大事にしているのかが分からなく

なってしまいます。

 

そして身体症状に出たり、

息苦しくなったり…という事態を引き起こすことも少なくありません。

 

人は、防衛機制を自動的に使います。

何も特殊なものではありません。

「あの子は、私がいないと生きていけないわ!」

というのは、子を思ってのことなのか、

自分の問題を棚にあげてもっと大きな

問題を見つけ出したいからそうしているのか、

そういうことに気がつく必要があるということです。

 

 

何かに意固地になっていて、

自分の気持ちを無視してしまっているとき、

自分がそれを望んでいないのにそうせざるを

得ないと思い込んでいるとき。

なにも根拠がないのに、些細な出来事が

理由で「自分は見下されている」と感じたり

街中で自分への視線が気になるとき。

生きづらいとき。

 

そういうときは、

自分の気持ちはどうなのか、

どこまでが防衛機制として働いているから

起こる感情で、どこからが自分の

気持ちなのか、

ということに気づいたほうがいいとき

なのかもしれません。