離婚についての話し合いが最も理解できない

自己愛性人格障害者は、

最終的には必ず

「離婚したくない、

離婚は認めない、

離婚するわけにはいかない」

という意見になります。

 

それまでどれだけ

「離婚したい!もうこんな生活

地獄と一緒だ、うんざりだ!」

と言っていても、

必ず最終的には離婚を認めないという

考えにシフトします。

 

なぜなら、

離婚したいほど辛いから

「地獄だ!もう惨めでしょうがない!」

と言っているわけではないからです。

 

離婚したいほど辛いのだ、という

「被害者意識を持たなければならないから」

そうアピールしているだけの話です。

 

ですからド派手に

「お前はこれだけ配偶者を

追い込むようなことをしているんだぞ!

これだけこっちは悲惨な目にあって

いるんだぞ!」

と言っているのに、

 

急に「離婚はしたくない。

辛いっていうのは語弊があって

そういうことじゃなくて…

こういうことを分かってほしくて…」

と方針転換をします。

 

被害者が

「でももうこれ以上は出来ないから」

「分かってほしいと言われてももう

無理だから」

「辛いなら尚更別れたほうがいいのでは」

と話すと、

 

「いや、なんでこっちが悪者に

なるのかな」

という思考に入ります。

 

「どっちが悪者でもいいから、

こっちが悪者でもいいから別れたい」

というと、

「いや、どう考えてもそっちが悪いだろ」

「自分は別れたくないから、

別れない」

という答えになります。

 

つまり、

離婚について話し合いがまずできませんし、

そこにはまるで

自分の想いしか介在する余地がない、

というような言動しかしません。

 

「相手が」「何を思っているか」

「何を感じているのか」

というのは自己愛性人格障害者の

頭の中にはないのです。

 

ですから離婚もしたくないし、

離婚しないための建設的な

話し合いもできません。

 

自分は辛くて、

その辛さは誰のせい、ということしか

表現できません。

 

もし、本当に離婚しそうになったときだけ、

建設的な話し合いをしよう…という

「姿勢」だけはみせます。

 

けれどもそれはあくまで

離婚を阻止するためだけの

手立てですから、

そうだ自分はモラハラ人間だ、

ならあなたのために治療しますよ、

と言ったとしても

心のなかではそれを認めていませんから

結局「支えが不十分だ」という

ことにして、

「やっぱり健全な結婚生活を

保てないのはお前のせいだ」と訴えるように

なる…。

とループになるでしょう。