人の思考を操作しようとする

自己愛性人格障害者というのは

精神疾患の少し手前、というような

精神状態になるのですが、

 

精神疾患というのは

いわゆる統合失調症とかが代表的になるのですが、

そういう疾患まで至ると

「思考を抜き取られた」とか

「誰かが頭の中を覗き見ている」とか

「誰かの考えが自分の中に入ってくる」とか、

 

本来絶対に読み取れないものを

読み取れるようになった、

というような趣旨の発言をすることがあります。

 

もちろん、人間は人間であり

超能力者ではないのでそういうことは

まずありえないのですが、

統合失調症の人というのはそれを

おかしなこととも思わず、

事実として受け取っています。

 

自己愛性人格障害者はというと、

これも他人の考えが手にとるように

分かる、というような趣旨の発言を

することがあります。

 

そもそもその正体は

「相手の考えだと思っていたが実は

自分のたくらみや思考」

というだけの話なのですが、

 

こういった例にも見るように、

精神疾患よりになってくると

他人と自分の区別がつかずに、

果たしてそれは誰の考えで

自分の考えは本当はどうで・・・・

ということにまったく気がつけません。

 

むしろ他人の思考というのは、

自己愛性人格障害者にとって

とても簡単で操作しやすいもののように

感じることさえあるのです。

 

なぜなら自己愛性人格障害者は、

他人をコントロールしたいと思っていて、

他人の思考はコントロールできないし

しようとしてはいけないもの、

ということが分からない(負担になるから

分かりたくない)のです。

 

ですから、

人を操作するのは容易であり、

他人は操作されるべき、

むしろ操作しなくても自分の思い通りで

あるべき、

というような思想から離れられません。

 

他人の述べている思想が自分の思想とは

違う、自分にとって不利益を生じるような

ものであったら、

途端にその思想自体をありえない、

おかしい、

お前は非人間的な動物だ、と

非難したくなるというわけです。

 

他人にも当然思想があり

その思想に至った経緯があるのですから、

それを考慮すれば簡単に他人の思考を

操ろうなんて思いもしませんが、

 

そんなことを考慮している余裕もないわけです。

 

自分は人の思考を操作できる人間で、

操作する権利もある・・・と思っています。

 

そもそも相手は相手の思考、自分の考えは自分のもの、

という考えもないのですから

権利が云々と考えることもないわけですが。