自己愛性人格障害者は別れを選択できない

自己愛性人格障害者というのは

自分が被害者になりきらなくては

生きていけません。

 

なりきらなくては、というのは

本人はそもそも本当の被害者だと

思っているのですが、

モラハラ思考というものの自覚が生まれると

「自分は被害者だと思い込んでいた」

ということを理解できます(理解できるだけであって、

自覚すればさっさとモラハラ思考が治る

わけではないのですが)。

 

どの程度の被害者にならないといけないかというと、

「ターゲットのせいで、人生メチャクチャだ」

というレベルの被害者にまで

下がらなくてはなりません。

 

なので、よくパートナーに対して

「この生活自体が自分を縛っている」

「こんなところにこなければよかった、ストレスしかない」

「パートナーであるはずのお前は、何度言っても

自分の強さを理解してくれない」

「もうこんな生活ごめんだ」

という言葉を投げかけます。

 

なのでパートナーがそんなに辛いなら

別れるしかない、という答えを返すと、

「そういうことじゃない」

「そういうことを言っているんじゃない。

だからお前は短絡的でダメなんだ」

という言葉が返ってくるのが大半です。

 

しかし、パートナーはすでにその時点では

自分でできることはやりつくしているよう

な状態の場合が多いです。

 

どうやったら相手から「お前のせいで人生ボロボロだ」と

言われずに済むか、試行錯誤したうえで、

なお「お前のせいで・・・・結婚が苦しいから・・・・

こんなにひどい仕打ちを・・・」

と言われるのですから、

ではもう離婚しか残されていないのでは?

そんなにひどいパートナーと結婚していること自体が

辛いなら、もう結婚していてもどうしようもないのでは?

と思うのですが、

 

実際には「実際に離婚を余儀なくされるほど辛い」のではなく、

「それだけ辛いということにしなくてはならない」ので

「お前のせいで人生ボロボロだ」という

体をとっているだけ、ということになります。