暴力はしつけではない、と理解できない

暴力をしつけだと思っている人に、

「暴力はただの暴力であって、

しつけではありませんよ」と

ただ言葉で何度教え込んでも

意味はありません。

 

暴力をしつけだと思っている人は、

それを信念として持ち合わせていたりするし、

そもそも暴力というものをふるっていなければ

生きていけない人です。

 

暴力を振るっていなければ生きていけない・・・というのは、

そういうストレスの解消方法をとらなくては、

精神的なストレスが大きくなってしまうという意味です。

 

つまり、暴力という手段をとらないと

耐えられないという意味でもあります。

 

ですから、自分が耐えるよりも先に

ストレス発散のために「しつけ」と称して

暴力を振るいます。

 

ですから、言葉面で説得してもどうしようもありません。

100回、200回「暴力はしつけではない」と

言い続けても、

倫理の授業をし直したとしても、

その人達には「暴力」というストレスの発散方法が

必要だからこそ行うのであって、

それを無くすということはできないのです。

 

それを無くすには、

その人が失った正常な精神発達の段階を

また取り戻すしかありませんが、

まずそんなことは不可能に近いです。

そもそも本人が「治したい」という風に思わなくては

治療は成り立ちませんし、

 

治したいと思うよりもさっさと

子供に対して暴力を振るって「しつけである」と

思い込んでいたほうが明らかに

楽ですから。