モラハラのあとに、優しいのはなぜ?

自己愛性人格障害者は

DV加害者と同じで、

とてつもない罵倒をした後に、

「あなたのためを思って言ったんだよ。

その思いに気付いてね」

「怖かったよね。ごめんね。自分の言ったことは

本当に酷い言葉だよね、許されないよね」

というような、優しい言葉を向けることがあります。

 

というよりもむしろ、その一連の流れまでが

モラハラと言ってもいいでしょう。

 

DVでいうハネムーン期といわれるこの期間は、

罵倒や人格否定を帳消しにするくらいの

優しさを見せるのが特徴です。

 

この「帳消しにするくらい」というのは、

そっくりそのまま、モラハラ加害者の

気持ちを表しているともいえます。

なぜなら彼らは、これで本当に

「帳消しになる」と思っているからともいえますし、

一気に暴言を吐いた自己愛性人格障害者自身が

自分の感情がすっきりしたような気分になって

これで帳消しだね、と言わんばかりの

気持ちでいるからです。

そこに、あれだけ言われたから傷ついただろう、とか

取り返しのつかないような人格否定をした、

というような反省は含まれません。

 

ですから、暴言に耐えられず

パートナーが逃げ出してしまうと、

優しい言葉でなんとか取り繕おう(戻ってこさせるために

必死に謝罪してコントロールしよう)

とするのですが、

それでも戻ってこない、思い通りにならないようだと

ハネムーン期はどこへ行ったのか、再び

暴言にて「お前が戻ってこないのはやましいことが

あるからだろう」と

ストレスを爆発させます。