毒親の犠牲になる子供たち

自己愛性人格障害者も、

いわゆるかなり程度の強い被害者気質の人も、

共通点というものがあります。

 

それは、

毒親の犠牲になってきた人々ということです。

 

搾取されて生きてきた人間というのは、

それ以外の生き方を知りませんし許されません。

 

許されない上に、

親に逆らうということはやはり

一定の罪悪感を伴い、自分はこのことで

愛されないのではないか?

自分がこういうことばかり考えているから

親が怒っているのではないか?

親の言う通り、自分はいつまで経っても未熟な

人間なのではないか?と考えます

(これは被害者気質の人に限ったことであり、

自己愛性人格障害者レベルになるともはや

そういう認識もない場合が多いわけですが)。

 

子供にとって親とはライフラインです。

それは身体的なところも経済的なところも

精神的なところも、すべてです。

「保護者」なのですから、親に保護してもらわなくては

生きていけません。

「親に逆らうな」というのは、そういう意味では

とても当たり前のような理念であり、

親から離れたいなんてもってのほかのように

感じてしまうのも自然なことです。

 

しかし、毒親というのは

子供のそういう弱点を積極的に利用します。

本当は、子供たちが生きていくうえで親が必要なのではなく、

親が子供たちを生きていくうえでの犠牲にする、

搾取する対象にするのです。