感情の抑圧

抑圧とは、簡単に言うと

自分が本来もつ衝動や欲求を

その名の通り押し込めて抑圧し、

無意識に追いやろうとする心理防衛・

防衛機制のことです。

 

自分にとって「くさいものにはフタを」

という行為のようにも見えますが、

この抑圧された衝動がおとなしくそのまま

無意識という器に入っておくか?

というと、もちろん「衝動」ですので

そういうことはないわけです。

 

「このアクセサリーは、なんとしてでも欲しいけど

お金がない」

といったとき、欲しいと考えるのにも関わらず

そもそも貧困生活などでお金がないという場合には、

明らかに「欲しい」と思うこと自体が

ストレスになります。

なぜなら、欲しい思うたびに「けど手に入れられない」

というストレスと対峙しなくてはならないことが

目に見えているからです。

 

そうなると、「アクセサリーが欲しい」と考えること自体を

悪としたりそもそも「そんなに欲しいわけじゃない」

と抑圧してしまい、

さらにそれを合理化するため・自分をなぐさめるために

「アクセサリーをじゃらじゃらつける人間なんか

気持ち悪いしみっともない」

「そもそもアクセサリーなんかこれみよがしに

つけている人は嫌い」

「お金もちがお金があることを見せつける行為だ」

なんて理由づけをすることもあるかもしれません。

 

そしてその抑圧された感情がいつまでも

昇華されないようだと大人になったときに

お金があれば・あるいはなくてもどんどん使ったり

明らかに高級そうなアクセサリーをひたすらに買ったり、と

その時の自分を埋めようとするような行為が

みられることも珍しくはないでしょう。

 

もしくは禁欲的になり「欲などない」というような生活を

していてもどうしても満たされなかったりということも

あるでしょう。

それは、欲がないのではなくアクセサリーが欲しい、

これがほしいあれがしたいというのを抑圧してきた結果、

それが満たされずにいつまでも無意識に押し込められている

状態だからといえます。