恥と罪悪感を感じない

自己愛性人格障害者というのは、

「恥」と「罪悪感」をどちらも最初から

感じない生き物というわけではありません。

 

それらの感情、つまりストレスを感じすぎた故に、

それらのストレスで身を滅ぼさないために

モラハラ思考というものでストレス回避をする

生き方を学び、

それらを実践して大人になっているだけです。

 

ですから完全に恥や罪悪感を麻痺させてしまっているだけで、

それらの感情を感じそうな場面になると、

モラハラ思考により他者を犠牲にしたり、

怒りを爆発させます。

 

これらの事は、自己愛性人格障害者でなくとも

多少なりとも起こるものであり、

例えば公然の場で自分の恥ずかしい過去を知らされたりとか、

それらに対する恥の観念が強ければ強いほど、

その過去を知らしめた人間に対して

恨みを持つことにもなるでしょう。

 

それらをただ聞いただけの人間に対しても

いい印象を抱かなくなるかもしれません。

それは一種の、ストレス回避の方法でもあるのです。

自分の辱めや恥辱を、周りの人間を悪者にして回避しようとする。

過去を知られて、周りに強烈な印象を与えてしまったのは、

自分のやったことがそれだけ恥ずかしいことだから・・・・

というわけではなく、

周りの人間が醜悪だから、「なんでもないような過去のこと」を

強烈に感じるだけなのだ、

というストレス回避でもあるのです。

 

罪悪感もそれと同じで、

「自分のやったことがひどいから」相手が被害を被ったと

訴えているのではなく、

相手が醜悪な人間だから、「なんでもないような行為」を

いちいち騒ぎ立てるのだ、と考えるようになります。