土下座の意味

世の中には、

心をこめなくても、口先だけで生きていける人がいます。

 

そして、その口先だけの言葉に

騙される人がいます。

果たしてそれは、騙される人の見る目がないのでしょうか。

 

たとえば、土下座して泣いている人の姿を

見たことがあるでしょうか。

動画などでも見ることができるかもしれません。

メディアでも、目に触れることがあるかもしれません。

目の前で土下座をされて泣かれたことがある人も

いるかもしれません。

 

土下座とは、それ自体が

なかなか衝撃的な映像です。

なぜなら、普段土下座をすることなんて無いでしょうし

土下座をされることが習慣化されている人も

当然の如くいないでしょう。

 

ですから、土下座をしているということは

相当な覚悟を持って謝罪している・・・ように見えるのです。

ですから、見ようによっては

土下座というのは、土下座されている方が加害者で、

土下座しているほうが被害者のような構図になってしまいます。

 

この構図を、よく利用する人がいます。

つまり、とんでもなく謝罪しているポーズに見えるので

されたほうは「土下座をされるなんて、こっちが申し訳なく

感じる」と思ってしまうのですが、

土下座をするほうは、土下座というものをなんとも思っていない

可能性もあるのです。

そういう人はただ、その場で必要なポーズだからするだけです。

そこにプライドも何もありません。

口先だけで他人を動かす人というのは、

嘘をなんとも思っていませんし、そういう“ポーズ”をとることも

なんとも思っていないことが多いのです。

それ以上、自分に対して不利益を被らせないように

する場合も多いでしょう。

「それ以上こちらを責めたら、どう見てもお前が悪者だぞ」

ということにしたいからです。

 

このように土下座でさえ、なんの感情もなくただ相手を

自分の有利なように動かすために

できる人も中にはいるのです。