自己愛性人格障害者から逃げるためには

自己愛性人格障害者のもとから

脱出するためには、

入念な計画が必要です。

 

無論、計画が出来ないからといって

諦めるのは早計です。

とりあえず「物理的に届かない場所、

知りえるはずもない場所」

というものさえ確保できれば、

計画せざるを得ない状況に自分を追い込む

ことになりますから、

そこから先に確保してしまうのも手です。

 

入念な計画といってもどうすればいいのか?

と途方に暮れる人もいるかもしれませんが、

まず被害者というのは自分の

「流されやすい」性質を理解しておかなくては

なりません。

 

大体が、自己愛性人格障害者から

一度離れるとか、そういうことを試みる

人たちはたくさんいるのですが、

 

復縁したりよりを戻してしまったり、

自ら居場所を教えてしまう人が

いるのも事実です。

 

それは、やっぱり支配下におかれていたら

追いかけてはこないから安全だとか、

お前は無責任なやつだと

友人職場に吹聴すると脅されたりとか、

そういうことですぐ被害者は

決心が揺らぎます。

 

そもそもが流されやすいうえに

そういう脅しに屈しやすいのも

被害者の特徴です。

他人に迷惑をかけたくない…。という気持ちも

強くなるでしょうが、

 

開き直って「他人に迷惑をかけたくないが

このまま一生終えるのはごめんだ」

という意識を強くもって、

逃げ切る決意だけしてください。

 

なにも、確実に揺るがない決意をもてとか

そういうことではありません。

 

精一杯心乱されながらもその日その日、

確実に逃げられればよいのです。

長期戦になることもよくありますが

そもそもターゲットに物理的に近づくことが

出来ないと、彼らは徐々に執着心を失って

いくことも事実です。

 

以前記事にも書きましたが、

逃げることは、誰かしらに伝えておいたほうが

少しは有効です(もちろん信頼のおける人間に)。

 

他人に迷惑をかけたくない被害者は、

わざわざ伝えたことを前言撤回して

「やっぱり戻ります…。」と言いにくくなります。

 

え?あれだけ被害を受けてたのに

また戻るの?

応援してたのに、結局それなの?

と思われるのが嫌になるからです。

 

やっぱり戻った方がいいのかも、

と思う瞬間は何度もあるでしょう。

その度に、その人たちを抑止力として

利用させてもらうくらいの気持ちで

いたほうがよいでしょう。

恩返しは後でいくらでもできるのですから。

 

被害者が、もとに戻りたくなるのは

「やっぱり愛しているから…」

「やっぱり治ってくれるかも…」と

いう答えにたどり着きがちですが、

 

相手が自己愛性人格障害者である限り、

被害者がボロボロになっていくのは

事実です。

 

ボロボロになってでも、

愛されたい(支配されたい)、

支配されていたほうが楽、という感覚も

もちろんあるとは思います。

 

逃げ出すということは自立することであり

被害者が支配から逃れる、

被害者が被害者としての自分の気質と

戦うということです。

 

ただ、流されやすいはずの

被害者が、自分を押し通しなんとしてでも

逃げたいと考える、これこそが

自己愛性人格障害者と被害者の恋愛の本質を

指しています。

 

それほどの苦痛を自己愛性人格障害者は

与えてきます。

そして、口では「辛い思いをさせた」と

言いつつ、その苦痛を与えている自覚すら

抱くことのできない相手です。

 

 

また、自己愛性人格障害者に

「逃げたい」

「離れたい」

と宣言する被害者もいますが、

いちいち宣言する必要はありません。

 

もちろん、条件をつけて「これ以上これを

続けたら離婚します」と言っておくのは

構いません。

問題は、離れたいということを理解してもらおうとか辛さを分かってほしいとか、

相手の了承を得ないと離れられないとか、

そういうことを考えているうちはいつまで経っても

離れられないということです。

 

離れることを具体的に計画していることが

わかるとそれを阻止しようとするのが

自己愛性人格障害者ですから、

手の内をわざわざ明かすことは

被害者にとってなんのメリットもありません。

 

自己愛性人格障害者が

「もうこんな生活いやだ。離婚したい」

と言うときはどんなときでしょうか?

離婚したいときではなく

自分は被害者だ、と訴えたいときです。

 

ですから自己愛性人格障害者が

被害者からそう言われたら、

「こいつは被害者面をしたいのだ!

私を悪人にしようとしている!」

と考えるだけです。

 

ですから建設的な話し合いは出来ないし、

できないのが当たり前だと思っておいたほうが

よいでしょう。

 

証拠もしっかり確保しておくべきです。

数は多く、がよいでしょう。

証拠を確保しているときは、モラハラのやられ損もなくなりますから、精神的にも幾分か

楽になります。

証拠はなによりの味方です。

 

事実をねじ曲げる自己愛性人格障害者には

特に有効といっていいでしょう。

警察に協力を要請するときも証拠が

非常に役立ってくれます。

 

自己愛性人格障害者は

ありとあらゆる方法で

また支配下に置こうとすることも

忘れてはなりません。

 

物理的に接触可能なら

抑制できないのが自己愛性人格障害者です。

 

連続電話から連続メール、

家族や友人、職場へのアプローチ、

手紙。

謝罪の涙や脅迫的な文からロミオメールまで、

本当に手を尽くして支配下に置こうと

するでしょう。

 

というよりも、自動的にそういう

行動をせざるをえないのです。

 

支配下に置こうとすると、

自分が損をする…ということだと

その行動は制限されやすいです

(もちろん例外もあります)。

 

警察の警告もそのひとつで、

これ以上アプローチすると逮捕になりますよ、

という条件がかかると、

完全とは言わずともアプローチがおさまって

きやすいといえます(急にぴたっと

止まる例は稀です)。