異常心理の始まり

心理防衛とは、

人の精神状態の均衡を保つために

必ず必要な、人間すべてが持ち合わせている

システムです。

 

この、

「人間すべてが持ち合わせている」と

いった部分が非常に重要で、

 

モラハラという状況に陥るのは

この心理防衛が過剰に働きすぎた状態といえますが、

もともとは彼らも「普通の」こどもであったのです。

 

その普通の心理防衛から、

発達していく上で過剰な心理防衛を

しなくては自分を守れなくなってしまい、

最終的にはそれが他者との関係性の

関係上「モラハラ」となりうる・・・

ということになります。

 

モラハラというのは過剰な心理防衛の

なれの果てであり、

ただその始まりというのは必ず存在します。

 

それは心の脆弱性ゆえの話であったり、

与えられるストレスがあまりにも長期で、執拗で、

そして強烈なものである・・・ときっかけは様々です。

 

誰もがみな、ストレスから目をそらして生きていて、

それがあまりにも目立つようになって、

いずれ自分自身を支配してしまう。

そういった可能性は大いにあるのです。

 

「誰もがみな、そういった状況に

陥る可能性がある」。

モラハラ加害者になる可能性がある、というと

極端すぎるのですが、

自分自身の本音というものにフタをしたり

その本音がまるでないもののように振舞う、というのは

よくあることです。

 

自分をがんじがらめにする

可能性というのは自分で自分を覆い隠してしまう、

自分自身が何者なのかわからなくなるものです。

自分の信念はいったいどこからきているのか?

それは信念なのか、それとも自分を守るための盾として

使っているのか?

自分の本音はどこにあるのか?

ということは常に問い続けなくてはなりません。

 

自分を覆い隠し自分自身が分からなくなる

可能性というのは、誰もが持っているのです。