自己愛が強いと、人の話は聞かない

自己愛が強い人というのは、

人の話を聞くことができません。

 

人の話を聞く「態度」はとることが

できますが、すぐに話の中心は「自分」に

切り替えてしまいます。

相手が何か相談しようとしても、

すぐ「自分は・・・」と自分の話をします。

しかも特徴的なのは、

「自分の体験談を話して、相手を慰める」という形を

とるのではなく、

「そんな話はどうでもよくて、自分の話を聞いてほしい」

という態度だったり、

「自分はもっと辛い経験をしているんだよ

(だから、あなたの話の内容なんかそんなに

深刻には感じないけど)」というような態度をとります。

 

これは自己愛的な人が自己愛に固着するしかないからで、

他人の辛さを共感したり相手に慈しみの精神を持ったり

ということがなかなか難しいことに起因します。

 

共感することが困難、というよりは

人と他人が別の存在で、それぞれ自分の感覚と他人の感覚は

別の存在なのだから違うのが当たり前・・・という

感覚がないのです。

ですから、「共感」といっても他人は他人で辛い想いをしている、

というような想像自体が難しくなります。

 

ですから、人の話を聞き手に回ってきくなどといったことが

自己愛が強い人には困難です。

というよりも、共感、という概念がよくわからないのです。

 

なので人の話を聞くとしても、

よほどのメリットがないかぎり(得がないかぎり)

共感したフリもしないでしょう。

自己愛が強いということは、自分が主役でいないと

気が済まないということと同義ですから。