「私はモラハラなんかしない」

自己愛性人格障害者の中には、

「配偶者が私のことを

自己愛性人格障害者扱いして

それはモラハラだとかなんとかいうが、

私はモラハラなんかしない。

 

なぜなら自分は職場でも

信頼されていて、

仕事もこれ以上ないくらい真面目に

取り組んでいる、結果も出していて

重宝されているからだ」

 

という弁明をする人がいます。

 

だいたい、仕事ができて

職場でも人気がある人間は

モラハラなんかしない、

という主張はかなりおかしいかも

しれませんが、

 

彼らはこれで至極全うな意見を

いっているつもりです。

 

なぜそういう結論が

導き出されるのか?というと、

 

自分は社会的にも地位があって

仕事も有能であり

評価が高いため、

それはつまるところ自分が完全な存在

だからである、

 

という論理でいるからです。

 

そんな完全な、人類の理想像のような

自分がそんなモラハラなんて

考えすら出てこないはずだろう?

 

明らかに、

それよりもちゃんとした評価も受けない、

特に家事さえ完璧にできないような

相手のほうが欺瞞に満ちていて

いかにもモラハラをでっちあげそうだろう?

 

という意味を持ちます。

 

その思考自体が既に

モラルハラスメントといえるのですが、

自己愛性人格障害者は

自分の言っていることの矛盾に

なかなか気づけません。

 

なぜそんな完全無欠なはずの人間が

他人から気に入られている、だなんて

自分から迂闊なことを言ってしまうのか、

 

というところに答えがあるのです。