自己愛の強さ=自己肯定感の低さ
自己愛が強い人というのは、
自己肯定感が低い傾向にあります。
自己愛が強いというのは、
健全な(正常な)発達過程にて
一時的に自己愛が強い状態になっているわけではなく、
自己愛から他者愛へ移行する段階で、
足踏み状態となってしまっていてそこから
どうしても抜け出せない(抜け出すと自分に価値がないと
言っているのと同じであり危機に瀕するのと
同義)状態になっていることです。
本来の発達過程で踏む段階を
過ぎても、自己愛にいつまでも固着してなくてはならないほど、
自分の精神的危機を避けるために生きていかなくてはいけない。
ということです。
そしてそれは自我が発達していない故に
勝手に自分の心理機能が起こすことなので、
劣等感を打ち消すために優越感だけが肥大していき、
しかし「優越感は強いのに、それは自己肯定感が低いから」
ということでしかない、奇妙な状態になります。
「プライドが高そうに見える」
のに、そういう人ほど自分を卑下するような発言も多かったり
ストレス回避に必死だったりするのは、
プライドが高いのは自分を守る壁というだけであり、
その壁を高く高くしなくてはならない(自己愛が強い)ほど
自分が弱い人、ということになります。
自己肯定感の低さを持つということ自体も
許せない場合はそれさえ自覚できませんが。